松野屋 (マツノヤ) あけび グニ手角型2本手 S
販売価格: 30,800円(税込)
商品詳細
松野屋 (マツノヤ) あけび グニ手角型2本手 S のご紹介です。
青森県のあけび細工は幕末期にこの地に湯治に来た浪士達が村人に伝えたと言われており、
農閑期の手仕事として今に受け継がれてきました。
材料は、地元のミツバあけびで、その年に生えたつるのみを夏から秋にかけて採取します。
その後、1、2年の間に乾燥させ、編む前に1〜2日程、水につけ、柔らかくしてから編み始めます。
編み方もいろいろで、波編、元禄編、アジロ編など、全部で30種類以上あります。
あけびは、東北地方の山里に広く生育するつる性の落葉樹です。
初夏に紫色の花を咲かせ、秋に成る実は甘く、皮は詰め物料理などに使われます。
そのつるはとても硬く、丈夫で、東北地方では、古くからあけび細工が日々の生活の中で使われていました。
ひとつひとつ手作業で仕上げられるあけび細工には、熟練の技術と硬いつるを編み込んでいく力を必要とするため、
今では職人の数が減り、また、材料となるあけびのつる事態も年々採れる量が減ってきています。
その為、あけび細工自体が稀少なものとなりつつあるのが現状です。
あけびのかごは耐久性があり、使い込むほどに艶が増し、しなやかに美しく変化を重ねていきます。
"日本のヘビーデューティー" とも呼べる逸品で、アートピースとしてではなく、
日常に溶け込むデイリーなアイテムとして、是非、ご愛用ください。
MADE IN JAPAN (青森県)
material : あけび
size
: ONE ( 高さ 約17cm / 幅 約33cm / 奥行 約13cm / ハンドル高さ 約17cm )
※天然素材によるハンドメイドの為、色、形、サイズ等に若干の個体差がある場合がございます。
※製品の性質上、黒ずみ・割れ・ささくれ・とげ等がある場合がございますが、
不良品ではございませんのでご了承ください。
松野屋が考える、"現代の荒物"
かつて "荒物" といえば、町の荒物屋が扱う掃除用具や調理器具、買い物かごなど、暮らしの道具全般のことだった。
プラスチック製品が少なかった時代、材料の多くは竹、木、籐、ワラといった燃やせば自然に帰る天然素材や、
トタンやアルミなどの丈夫で半永久的に使える金属。
共通していたのは、使い勝手がよく頑丈なつくり、経年変化が愛着を生み、それでいて価格は手頃なこと。
高級な工芸品とも、味気ない大量生産品とも一線を画した、ちょうどいい暮らしの道具たちだった。
なかには、生活様式の変化にともない本来の用途を失ってしまったものや、
プラスチック製品や電化製品に取って代わられてしまったものもある。
しかし、その優れた機能や機能美を見直したり、現代の暮らしに即した新たな役割を見出したりすれば、
"現代の荒物" として活躍できる道具はまだまだあるはず。
その思いとともに、今日も松野屋は "現代の荒物" とその作り手を探し続けている。